『道をひらく』 松下幸之助
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今回は、現在のパナソニックの古株「松下電器」を立ち上げた、人格者でもあり、著名な経営者としても知られている松下幸之助のエッセイ集『道をひらく』を紹介します!
この本は、自己啓発本として世界各国で読まれ、各国で多くの知識人、実業家などの人生の指針となっている。
印象的だった部分
・自然とともに
春になれば花が咲き、冬になれば枯れる。それは自然に従った素直な態度である。ところが人間はこうはいかない。身勝手で素直になれない。花が咲く時期を誤るのを狂い咲きと呼ぶが、人間の出処を誤った狂い咲きは手に負えない。人に迷惑をかけるからである。
それだけに、静かに謙虚に自然の理を案じ、身の施し方を考えるべきである。
・日々是新
都市が改まれば心も改まる。同じように夜が明ければ全てのものが新しい。昨日は昨日、今日は今日なのだ。日々改心し素直になれれば日々是好日。毎日が創意に富み、晴れやかなものになる。
・失敗か成功か
百の事を行って一の事だけ成功したら、これは失敗か?
九十九のなせなかったことに落胆し、成功した一のことを見失ってはいないか?
一つでも成功すれば他の九十九のことにも成功の余地はある。それならば残りの九十九にも果敢に挑戦できるのではないか。一つの成功を足掛かりにして九十九に挑めたらそれはもう成功に等しいのではないか?
九十九の失敗に悲観するか、一の成功を心から喜べるか。どちらが良い姿勢であるかは一目瞭然である。
・自分の仕事
靴磨きは、靴を磨いてほしい人がいるから成り立つのであって、自分の仕事は世の中にやらせてもらっているのである。自分一人でやっていると考えるのは愚直で浅ましい。世の中の求めのままに自然に自分の仕事を進めていけばいい。誠実に。謙虚に。そして熱心に。
・恵まれている
人間というのは誠に身勝手な生き物で、他人を羨み、嫉み、不平や不満をこぼすのに自らの恵まれた境遇には一切目もくれず、感謝を忘れがちである。恵みに対して感謝し、感謝の心で生き生きと仕事を全うできれば自らの才能も如何なく発揮される。自らの境地を棚上げにする人間の弱さを乗り越えられるかが成長のカギである。
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