『人を動かす』 D.カーネギー
- 人を動かす 文庫版
- 創元社
- 本
今回は、人に対するマネジメントの手法に関する書籍で、世界各国で翻訳がなされている世界的な名著 D.カーネギーの『人を動かす』です!
「人を動かす」
一見、怪しいタイトルだなと身を引いてしまいそうですが中身は生きる上で欠かすことのできない「人間関係の原則」について。
目次
1.人を動かす三原則
2.人に好かれる六原則
3.人を説得する十二原則
4.人を変える九原則
印象的な部分
重要感を持たせる
人には誰しも他者からの承認欲求があり、相手に「自己重要感」を持たせることが大切。
まず、褒める
「人を褒める」ことは人に重用感を持たせる強力な武器。
人の立場に身を置き、関心のありかを見抜く
人を動かす最善の方法は、相手の中に強い欲求を起こすこと。その人の好むものを話題にして、それを手にする方法を教えてあげること。
他者に関心を寄せる
人に好かれるには「誠実な関心を寄せること」
笑顔を忘れない
相手と話すときは笑顔を絶やさず、自分の望むことは口に出さず、ひたすら相手の立場に身を置いて物事を考える。
名前を覚える
友達や取引先の人の名前を覚える。名前はその人のアイデンティティであり、それを覚えることは自己の重要感を満たす最善の方法である。会話の中にその相手の名前をできるだけ多く散りばめてやることを心がける。
議論は避ける
「議論は避ける」議論ではだれも勝利しない。
自説の正しさの思い込みを強め、柔軟な発想を妨げ、相手の自尊心を傷つけると共に憤慨させ信用を失う。
議論に負けても、その人の意見は変わらない。だから常に寛容さを忘れず、相手との不一致を歓迎する。相手が自分に反論してくるのは自分が話す事柄に興味があるからであり、相手に感謝すべきである。
そしてここが難しいポイントだが、相手との違いに感謝すべきである。
相手の主張を聞いたら即座に反論するのではなく、賛成できる点を探す。そして自分が誤っている点を探して素直にそれを認めて謝る。
誤りを指摘しない
相手の誤りは指摘しない。
これも相手の自尊心を大切にする方法である。相手の誤りを見つけたら「自分はこう思うのだが…」「なるほど。確かにそう言えなくもないが、この場合には…」などと切り出す。謙遜も相手に重要感を持たせる方法。
YESと答えられる問題を選ぶ
人と話をするとき、意見の異なる問題を最初に話してはならない。
まず意見や目的が同じテーマ、互いに関心を寄せている問題を取り上げ、相手のYESを引き出す。
”人は、一旦NOと言ったら、それを翻すのは自尊心が許さない”
と、カーネギーは言う。
だから、相手側の要求や願い、関心を先読みしてそれについてのYESを引き出す質問を繰り返す。
最初は、「最近寒いですね」「風邪が流行っていて心配ですね」「野菜が値上がりしてて毎日の献立が苦痛ですね」
などの世間話から始め、だんだんプライベートな話(趣味や最近の悩み、辛かったことなど)に持っていく。
すると相手は自分に信頼を寄せ始め、心理的に肯定的になっていく。
思いつかせる
相手を自分に従わせたいときはまず自分が相手の味方だということを示す。
そして相手に暗示をかけて、あたかも相手が思いついたことかのように思わせる。
というのも、人は他人から押し付けられた意見よりも自分で思いついたことをはるかに大切にするからだ。
命令されるよりも自主的に動いていると思わせるほうが好ましい。
だから自分の考えることを相手に暗示して結論は相手に出させる。
そして、それに協力すると説得したほうが相手の協力も得られる。人に意見を求めてそれを採用するから自分に協力してくれと、相手に重要感を持たせるのだ。
このように、言われれば納得のいくものばかりだが日常生活で意識していないことが多々あるのではないか
当たり前のようにこれらをこなしている人たちが多くの人、はたまた世界をリードしているのだろう。
毎日、「今日はこれ!」と1つでも実践していこう
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。